2011年3月21日月曜日

NPO・NGOの力を被災地支援に~地域の“受援力”を引き出すこと

被災地現場で避難生活を余儀なくされている人々は、一体これからどうすれば良いか…がさっぱりわからない虚無感や焦燥感に駆られている状況だと思います。

人間、困った時に「SOS」を出せない―他に“依存”しなれていない人は意外と多いです。とくに、自分の状況がまだ客観視できない状況の場合、「こんな支援がほしい」というニーズを出す“受援力”が高まっていません。「応援を求める」ことに慣れてないため、そういった声を出すのは良くないと自制しているケースも多いでしょう。

そういった人たちにとって「声を出しやすい環境を作ること」。これがこれから大事な活動の一つになってくるではないでしょうか。そして、「そうだ。今は応援の要請をしてもいいんだ!」と被災者の方々に思ってもらえるような活動を提供していけるように、ゆっくり関わることが大事になっていくでしょう。

行政は一つの行政区域に一つしかありません(今回の被災ではその機能が失われた地域もあります)が、NPO・NGOは、それぞれ様々な個別な活動を柔軟に展開していきます。通常、社会課題の解決のために多くの人々の協力を得ながら活動を進めるNPO・NGOは、その応援を求める声を拾い上げることを日々の業としていたりします。本日も、多くのNPO・NGOがすでに現地に出向いて、行政区を越えた様々な支援活動を行っていますが、そこで地域の受援力を引き出してきてほしいと願います。

関西では、3月14日夜に関西圏のNPO・NGOが集結し連絡体を結成。メーリングリストを設置しました。長丁場になるだろう今回の被災地支援―関心のある関西のNPO・NGOの方は、ぜひご登録ください。

                                   2011年3月21日

                     大阪ボランティア協会 事務局長 水谷 綾

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