2011年5月9日月曜日

企業・NPO支援者による「あいのりボラバス」


東日本大震災・被災地支援ボランティアバス第1弾発進!

 大阪ボランティア協会では、企業のCSR担当者やNPOで活動を推進するメンバーによるボランティアバスを企画、第1便を実施した。これは現地でのボランティア活動を通じて、今後自社や団体連携で被災地支援のあり方を考え、具体的な復興支援を進めていくために、被災地でのボランティア活動への参加を呼びかけたもの。5月5日から8日(活動日は6日、7日)の行程に、企業やNPOなどから23人が集まった。

 宮城県災害ボランティアセンターのボランティアバスの募集に応募、活動先は東松島市災害ボランティアセンター(大曲地区)に。大阪から13時間、バスに乗って仙台に到着。翌日、仙台から高速道路で1時間あまりの活動先に到着。4班に分かれて、住宅地の泥かきや、家財道具の整理などを行った。

 海岸線から2キロあまり内陸に向けて広がっていた水田は津波にのまれ、その現状に言葉を失うも、5人ほどのチームとなった各班で、住宅地を訪問。床下の泥かきや、庭先に流れ着いたゴミの撤去、室内に入り込んだヘドロの除去、家具の運び出しなど、2日間で、12件のお宅の手伝いを行った。

 メディア等では決して知ることが出来ない、被災地の空気感や奥行き、そして被災された人びとの表情、個々人それぞれの立場から語られる震災発生の様子や、その後の生活のありようなど、ここで得た情報、経験から、参加者それぞれの感想には「継続的に関わりたい」「ボラバスに社員も参加させ、支援を広げていきたい」「こんなに心から感謝されることは今までになかった」「これから何をするか。もう何も出来ないというのは、言い訳でしかない」といった声があがった。

 たしかに高速バスで13時間は距離があるかもしれないが、決して行けない距離ではないし、そこには多くの人びとがボランティアの助けを求めている。遠方からの支援を考え実行するためには、現地と関係を作り、そこから具体的な支援の方策を進めていくことが必要のように思う。活動先で出会った皆さんに「がんばってや、また、来るからね」という言葉が掛けられるような継続的な支援につながるように、今回のメンバーは、今後もボランティアバスの発進に向けて走り出している。

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